心の中でいつも「本当にごめんなさい…」って思っているんです。
こんばんは。
お二人の特別な時間のためのお手伝いをしている
時の宿すみれの女将 黄木綾子です。
何が「本当にごめんなさい…」なのかっていうことなんですけど…
実は今日も2回あったんです。
4名様でご宿泊なさりたいお客様からのご連絡に対しまして
「誠に申し訳ございません。4名様でのご予約をお受けしておりませんm(__)m
お二人のご旅行の際に また思い出していただけましたら嬉しいです。」
と、ご宿泊をご遠慮いただくお願いをさせていただいて。
わたしね、そんな時に 「ひどい旅館だなぁ~」って 本当に感じているんです。
だって、せっかくご宿泊を望まれてご連絡をくださったお客様に対しまして
お部屋が空いていても「お断りしている旅館」って 何なの!?って
だから 「本当にごめんさい…」っていう気持ちになってしまうんです。
でも、「どうして4人やそれ以上の複数人じゃダメなの?」って ことについてですが、
時の宿すみれは2005年にリニューアルオープンした お二人様専用旅館で、
当館には「大切な人とお二人でお過ごしいただき、しあわせな時間を過ごしていただきたい」
「お二人の距離を縮めたり 理解を深め合う時間にしていただきたい」という願いがあり
それが すみれの一番大切な想いで、その想いから生まれた旅館だからなのです。
そして、その想いはお客様に年々次第に認知され「それでいい、それがいい」と数ある旅館の中から選んでくださり、お越しいただくお客様がそれぞれにご自身達のやすらぎの時間を紡がれており、その方達にすみれは応援していただき、支えていただいていることから その方たちのお気持ちや心地よく感じていただいている理由になっている空気感を わたし達は守っていく役割があるからなんです。
わたしの留守中にFAXをくださっていたS様もその一人で、いらっしゃる度に「それでいい、それがいい」といつも心強い言葉をわたし達にかけてくださいます。
自称すみれファンとおっしゃってくださるいつも2連泊なさるS様のようなお客様や、大切な人との語らいやお食事した思い出をいつも胸に気にかけてくださるお客様達のために どうしても守るべき約束になっているんです。
実はこれまで 約束の糸を少しだけほどいてしまったことがあるのですが、一度ほどいてしまったことで、どちらのお客様にもご迷惑をおかけしてしまったことがありました。受け入れをさせていただくわたし達の責任です。本当に申し訳ないことをいたしました。
自分の旅館に対して「本当にひどい旅館だな~」って感じる瞬間は、やはり「ご遠慮いただくお願いをしている時」です。これには「慣れ」はございません。本当に心苦しいです。
振り返ってみて 初めてのお客様だけでなく お馴染みのお客様からのお問合せに対しましてもそうなのですから 謝らなければならないお客様がたくさんいらっしゃるなぁ~。とお顔が浮かんで参ります。本当にその節は大変申し訳ございませんでした。
でも、わかっていただきたいのです。
それが 大切な方とのんびりと、他の方を気にせず過ごせるすみれ時間のある「時の宿すみれ」だということを。
だからわたし達は お二人様でゆっくりと過ごすためにお越しになるお客様、だからこそ選んでくださったお客様のために お二人の特別な時間のためのお手伝いを 心をこめてさせていただくことをお約束いたします。
今日ご連絡をいただきましたお客様や、これまでにそのことで嫌な思いをさせてしまった皆さまに心からお詫び申し上げます。
本当にひどい旅館かもしれませんが、もしまた お二人でゆっくりと過ごしたいという時にお許しいただけましたら幸いです。
この想い、どうかあなたの心に届きますように。
今日も ここへ来てくださったあなたにありがとう。
初めての方 最後まで読んでいただけ嬉しいです。
わかっていただけると信じています。